
通信障害の原因特定から再発防止までの実践ガイド
【この記事のポイント】
- よくあるネットワークトラブルは「通信速度の低下」「接続が切れる」「特定エリアで繋がらない」「IPアドレス競合」「ループ発生」の5つ
- トラブルの原因は「機器の老朽化」「設定ミス」「回線の混雑」「配線の劣化」「帯域幅不足」の5つ。原因特定せず再起動だけでは根本解決にならない
- コムネットワークでは現地調査で通信速度測定・ログ確認・配線チェック・設定確認を実施し、根本原因を特定して再発防止まで対応
今日のおさらい:要点3つ
- よくあるトラブルは「通信速度の低下(ピーク時に10Mbps以下)」「接続が切れる(1日数回以上)」「特定エリアで繋がらない(電波強度-70dBm以下)」「IPアドレス競合」「ループ発生(ブロードキャストストーム)」の5つ
- 原因は「機器の老朽化(5年以上使用)」「設定ミス(VLAN・ループ防止機能未設定)」「回線の混雑(IPv4 PPPoE)」「配線の劣化」「帯域幅不足(同時接続50台以上)」の5つ
- 正しい対処手順は「現象の確認→切り分け→ログ確認→物理接続確認→設定確認→根本対策」の6ステップ。コムネットワークでは根本原因を特定し再発防止まで対応
この記事の結論
よくあるネットワークトラブルは、「通信速度の低下」「接続が切れる」「特定エリアで繋がらない」「IPアドレス競合」「ループ発生」の5つです。原因は「機器の老朽化」「設定ミス」「回線の混雑」「配線の劣化」「帯域幅不足」の5つで、原因特定せず再起動だけでは根本解決にならず再発します。
正しい対処手順は「現象の確認→切り分け→ログ確認→物理接続確認→設定確認→根本対策」の6ステップ。NTT西日本の2025年9月通信障害も、レイヤー2スイッチの設定ミスによるブロードキャストストームが原因で、初心者レベルのミスでも大規模障害につながる事例があります。
一言で言うと、「現象を正確に確認し、切り分けとログ確認で原因を特定し、根本対策(機器更新・設定変更・回線見直し)を実施すれば、トラブル再発を防止できる」ということです。
よくあるネットワークトラブル5つ
トラブル1:通信速度の低下(ピーク時に極端に遅い)
通信速度が低下し、特にピーク時(朝9時・昼13時・夕方17〜19時)に極端に遅くなるトラブルです。1Gbps契約でも実測値が10〜100Mbpsしか出ず、ファイル転送に10分以上かかります。
通信速度低下の具体的な症状は以下の通りです。
- ピーク時に極端に遅い:朝9時・昼13時・夕方17〜19時に10Mbps以下
- ファイル転送に時間がかかる:100MBのファイルが10分以上かかる
- Web会議が途切れる:映像・音声が途切れる・カクカクする
- クラウドストレージが遅い:OneDrive・Google Driveのアップロード・ダウンロードが遅い
正直なところ、通信速度低下の原因は「回線の混雑(IPv4 PPPoE方式)」「機器の老朽化(5年以上使用)」「帯域幅不足(同時接続台数50台以上)」の3つが多いです。
トラブル2:接続が切れる(1日数回以上切断)
1日数回以上接続が切れるトラブルです。特にWeb会議中に切れると業務に大きな支障をきたします。特定端末だけ切れる場合と、全体が切れる場合があります。
接続が切れる具体的な症状は以下の通りです。
- 1日数回以上切断:朝・昼・夕方など複数回切れる
- Web会議中に途切れる:Zoom・Teams会議の途中で接続が切れる
- 特定端末だけ切れる:特定のPC・スマホだけ接続が切れる
- 再接続に時間がかかる:接続が切れてから再接続まで数分かかる
実は、接続が切れる原因は「機器の老朽化(電源供給が不安定)」「電波干渉(2.4GHz帯の混雑)」「配線の劣化(LANケーブル接触不良)」の3つが多いです。
トラブル3:特定エリアで繋がらない(会議室・倉庫で電波届かず)
特定のエリア(会議室・倉庫・フロア端)で電波が届かず、接続できないトラブルです。電波強度が-70dBm以下になると接続が不安定になります。
特定エリアで繋がらない具体的な症状は以下の通りです。
- 会議室で繋がらない:コンクリート壁で電波が50%減衰
- 倉庫で繋がらない:金属製品(金属棚・ロッカー)で電波が80%減衰
- フロア端で繋がらない:APから遠すぎて電波強度が-70dBm以下
- 移動中に切れる:APの切り替え(ローミング)がうまくいかない
よくあるのが、「50名オフィス200㎡でAP1台だけ設置し、遠いエリアで接続不安定」というケース。壁や障害物による電波減衰を考慮してAP台数を増やす必要があります。
トラブル4:IPアドレス競合(DHCP範囲と固定IPが重複)
IPアドレスが重複し、同じIPアドレスを2台の端末が使用してしまうトラブルです。DHCP範囲と固定IPが重複するケースが多く、プリンターが突然繋がらなくなります。
IPアドレス競合の具体的な症状は以下の通りです。
- プリンターが突然繋がらなくなる:固定IPがDHCPで払い出され競合
- 特定PCがネットに繋がらない:IPアドレスが競合し通信できない
- ネットワークエラー表示:「IPアドレスの競合が検出されました」と表示
- 再起動すると一時的に改善:再起動で別のIPアドレスが払い出され一時的に改善するが再発
トラブル5:ループ発生(スイッチ1台追加で全体停止)
スイッチ1台を追加しただけで、ブロードキャストストームが発生し、ネットワーク全体が停止するトラブルです。ループ防止機能(STP・Storm Control・Loop Detection)が未設定だと発生します。
ループ発生の具体的な症状は以下の通りです。
- スイッチ1台追加で全体停止:ループが形成されブロードキャストストーム発生
- 全端末が通信不可:全体のネットワークが停止し業務停止
- スイッチのランプが高速点滅:トラフィックが異常に増加しランプが高速点滅
- ケーブルを抜くと改善:ループを形成しているケーブルを抜くと改善
ケースによりますが、NTT西日本の2025年9月通信障害は、レイヤー2スイッチの設定ミスによる「ブロードキャストストーム」が原因でした。ネットワーク初心者レベルのミスでも大規模障害につながる事例です。
トラブルの原因5つと対処法
原因1:機器の老朽化(5年以上使用で処理能力低下)
ルーター・スイッチを5年以上使用していると、内部部品(コンデンサ・回路)の劣化により処理能力が低下します。電源供給が不安定になり、再起動を繰り返します。
対処法: 5年以上使用している機器は最新機種に更新します。Wi-Fi5→Wi-Fi6に更新すると、速度が1.4倍、同時接続数が2倍、遅延が50%削減されます。
原因2:設定ミス(VLAN設定・ループ防止機能未設定)
VLAN設定のミス、またはループ防止機能(STP・Storm Control・Loop Detection)が未設定だと、ブロードキャストストームが発生し、ネットワーク全体が停止します。
対処法: VLAN設計を明確化し、TrunkポートとAccessポートを明確に区別します。STP・Storm Control・Loop Detectionを全スイッチで有効化します。
原因3:回線の混雑(IPv4 PPPoE方式でピーク時に遅延)
IPv4 PPPoE方式のみを利用していると、認証設備を経由するため混雑しやすく、ピーク時に速度が大幅に低下します。1Gbps契約でも実測値が10〜100Mbps程度になります。
対処法: IPv4 PPPoE方式からIPv6 IPoE方式に切り替えます。速度が3〜10倍向上し、混雑時間帯でも速度が安定します。NTT東日本の事例では、IPoE回線への一本化で全店舗の通信品質が改善しました。
原因4:配線の劣化(LANケーブル断線・接触不良)
LANケーブルの断線・接触不良により、通信が不安定になります。ケーブルが折れ曲がっている、または10年以上使用している場合は劣化している可能性があります。
対処法: LANケーブルを新品に交換します。Cat5以下の場合は、Cat5e・Cat6に交換すると1Gbps対応になります。ケーブルの長さは50m以内に収めて信号減衰を防止します。
原因5:帯域幅不足(同時接続台数50台以上で処理限界)
同時接続台数が50台以上、または1台のAPに端末が集中すると、処理能力の限界に達し、速度が大幅に低下します。
対処法: APの台数を増やして負荷分散します。パナソニックの推奨では、業務用途で1台あたり20〜30台以下、Web会議多用なら15台以下です。QoS設定で重要な通信(Web会議・VoIP)を優先し、YouTube・SNS・ゲームには帯域幅制限をかけます。
よくある質問
Q1. よくあるネットワークトラブルは?
A1. 「通信速度の低下」「接続が切れる」「特定エリアで繋がらない」「IPアドレス競合」「ループ発生」の5つです。
Q2. トラブルの原因は?
A2. 「機器の老朽化(5年以上使用)」「設定ミス(VLAN・ループ防止機能未設定)」「回線の混雑(IPv4 PPPoE)」「配線の劣化」「帯域幅不足(同時接続50台以上)」の5つです。
Q3. 正しい対処手順は?
A3. 「現象の確認→切り分け→ログ確認→物理接続確認→設定確認→根本対策」の6ステップです。
Q4. IPv6 IPoE方式の効果は?
A4. 速度が3〜10倍向上し、混雑時間帯でも安定します。NTT東日本の事例では全店舗の通信品質が改善しました。
Q5. ループ防止機能とは?
A5. STP・Storm Control・Loop Detectionの3つで、ループを検知しブロードキャストストームを防止します。
Q6. IPアドレス競合の対処法は?
A6. IPアドレス設計書を作成し、DHCP範囲(192.168.1.100〜200)と固定IP範囲(192.168.1.1〜99)を明確に分離します。
Q7. よくある失敗は?
A7. 「原因特定せず再起動だけして再発」「LANケーブルが挿さっていないのに設定ばかり見直し」「ループ防止機能未設定でスイッチ追加時に全体停止」の3パターンです。
Q8. 通信速度低下の原因は?
A8. 「回線の混雑(IPv4 PPPoE)」「機器の老朽化(5年以上)」「帯域幅不足(同時接続50台以上)」の3つが多いです。
Q9. 電波が届かないエリアの対処法は?
A9. APの台数を増やします。100㎡あたり1台が目安で、壁や障害物があれば台数を増やします。
Q10. コムネットワークのサポート範囲は?
A10. 現地調査で通信速度測定・機器のログ確認・配線チェック・設定確認を実施し、根本原因を特定して再発防止まで対応します。
まとめ
よくあるネットワークトラブルは「通信速度の低下」「接続が切れる」「特定エリアで繋がらない」「IPアドレス競合」「ループ発生」の5つ。それぞれ症状は異なりますが、原因を特定せずに再起動だけで対応すると、数日後に再発するケースがほとんどです。
トラブルの原因は「機器の老朽化」「設定ミス」「回線の混雑」「配線の劣化」「帯域幅不足」の5つに大別できます。正しい対処手順は「現象の確認→切り分け→ログ確認→物理接続確認→設定確認→根本対策」の6ステップで、この流れに沿って原因を絞り込むことが再発防止の鍵となります。
一言で言うと、「現象を正確に確認し、切り分けとログ確認で原因を特定し、根本対策(機器更新・設定変更・回線見直し)を実施すれば、トラブル再発を防止できる」ということ。迷っているならコムネットワークに相談してみてください。
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