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オフィスWi-Fiの最適台数とは?アクセスポイント設計の基本

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規模・用途別に考えるWi-Fi設計の最適解

【この記事のポイント】

  • オフィスに必要なAP台数は「面積基準(100㎡あたり1台)」「接続端末数基準(1台あたり20〜30台)」「利用目的基準(Web会議多用なら密度高め)」の3つで決定。単純計算だけでは不十分で現地調査が必須
  • AP配置の失敗例は「台数不足」「1台に端末集中」「壁・金属製品による電波遮断を考慮せず」「2.4GHz帯のみ使用」「将来の増設を考慮せず」の5つ
  • コムネットワークでは現地調査で電波強度測定・障害物確認・接続端末数・利用目的をヒアリングし、最適なAP台数と配置場所を提案

今日のおさらい:要点3つ

  • 必要なAP台数は「面積基準(100㎡あたり1台・コンクリート壁で50%減衰)」「接続端末数基準(業務用途で20〜30台以下推奨)」「利用目的基準(Web会議多用なら15台以下)」の3つの観点で決定
  • 失敗例は「台数不足で電波が届かない」「1台に端末集中で速度低下」「壁・金属製品で電波遮断」「2.4GHz帯のみで干渉」「将来の増設を考慮せず後から追加工事」の5つ
  • パナソニック推奨は業務用途で1台あたり20〜30台以下、Web会議多用なら15台以下。コムネットワークでは現地調査で最適なAP台数と配置を提案

この記事の結論

オフィスに必要なAP台数は「面積基準」「接続端末数基準」「利用目的基準」の3つの観点で決定します。単純計算だけでは電波の死角が生まれるため、現地調査が必須です。

AP配置の失敗例は「台数不足で電波が届かない」「1台に端末集中で速度低下」「壁・金属製品による電波遮断を考慮せず」「2.4GHz帯のみ使用」「将来の増設を考慮せず」の5つ。パナソニックの推奨では、業務用途で1台あたり20〜30台以下、Web会議などリアルタイム通信が多い環境では15台以下が理想です。

一言で言うと、「面積・接続端末数・利用目的の3つを考慮し、現地調査で壁や障害物の電波減衰を確認してAP台数と配置を決定すれば、全エリアで安定した通信を実現できる」ということです。

オフィスに必要なAP台数を決める3つの基準

基準1:面積基準(100㎡あたり1台・壁や障害物で減衰)

オフィスの面積を基準にAP台数を決定する方法です。一般的には100㎡あたり1台が目安ですが、壁や障害物の材質により電波が減衰するため、調整が必要です。

面積基準によるAP台数の目安は以下の通りです。

  • 100㎡あたり1台:障害物が少ないワンフロアオフィスの場合
  • 木造壁で30%減衰:木製パーティションがある場合は台数を1.3倍に増やす
  • コンクリート壁で50%減衰:会議室がコンクリート壁の場合は台数を1.5倍に増やす
  • 金属製品で80%減衰:サーバールーム・倉庫など金属製品が多い場合は台数を2倍に増やす

正直なところ、50名オフィス(200㎡)で単純計算すると2台ですが、会議室が3部屋・倉庫1部屋ある場合は、壁による電波減衰を考慮して3〜4台必要になります。

基準2:接続端末数基準(1台あたり20〜50台が目安・業務用途なら30台以下推奨)

接続する端末数を基準にAP台数を決定する方法です。1台あたりの理論値は50〜100台ですが、業務用途では20〜30台以下が推奨されます。Web会議などリアルタイム通信が多い環境では15台以下が理想です。

パナソニックの推奨では、無線LANアクセスポイント1台あたりの同時接続推奨端末数は業務用途で20〜30台以下です。Web会議・クラウド編集・VoIPなど帯域幅を多く使用するアプリケーションが多い環境では、1台あたり15台以下に抑えることが推奨されます。

接続端末数基準によるAP台数の目安は以下の通りです。

  • 従業員50名(PC50台+スマホ50台=100台):業務用途なら3〜5台、Web会議多用なら6〜7台
  • 従業員100名(PC100台+スマホ100台=200台):業務用途なら7〜10台、Web会議多用なら13〜14台
  • 1台あたり20〜30台:メール・Web閲覧が中心の業務
  • 1台あたり15台以下:Web会議・クラウド編集・VoIPが中心の業務

実は、1台のAPに50台以上の端末が接続すると、処理能力の限界に達し、速度が大幅に低下します。均等に負荷分散することが重要です。

基準3:利用目的基準(Web会議多用なら密度を上げる)

業務でどのようなアプリケーションを使用するかを基準にAP台数を決定する方法です。メール・Web閲覧のみなら密度を低めに、Web会議・クラウド編集多用なら密度を高めに設定します。

利用目的基準によるAP台数の目安は以下の通りです。

  • メール・Web閲覧中心:100㎡あたり1台・1台あたり30台
  • クラウドストレージ使用:100㎡あたり1.5台・1台あたり20〜25台
  • Web会議・VoIP多用:100㎡あたり2台・1台あたり15台以下
  • 動画配信・CAD・BIM使用:100㎡あたり2〜3台・1台あたり10台以下

よくあるのが、「メール・Web閲覧中心の想定で設計したが、後からWeb会議を多用するようになり速度が低下」というケース。将来の利用目的も考慮して設計することが重要です。

AP配置でよくある5つの失敗

失敗1:台数不足で電波が届かないエリア発生

AP台数が不足し、電波が届かないエリアが発生する失敗です。50名オフィス(200㎡)で1台だけ設置し、遠いエリアで接続が不安定になるケースが多いです。

台数不足による問題は以下の通りです。

  • 遠いエリアで電波強度が弱い:電波強度-70dBm以下で接続不安定
  • 会議室で電波が届かない:壁による電波減衰で会議中に接続切れ
  • フロア端で速度が遅い:電波強度が弱く速度が10Mbps以下
  • 移動中に接続が切れる:APの切り替え(ローミング)がうまくいかない

失敗2:1台に端末集中で速度低下

フロア中央に1台だけ配置し、全端末が1台のAPに接続して速度が低下する失敗です。負荷分散ができず、1台のAPが処理能力の限界に達します。

1台に端末集中による問題は以下の通りです。

  • 1台に50台以上接続:処理能力の限界に達し速度が大幅に低下
  • ピーク時に極端に遅い:朝9時・昼13時など全員が同時に使用する時間帯に遅い
  • Web会議が途切れる:帯域幅不足で映像・音声が途切れる
  • ファイルアップロードに時間がかかる:100MBのファイルが10分以上かかる

失敗3:壁・金属製品による電波遮断を考慮せず

会議室・倉庫・サーバールームの壁や金属製品による電波遮断を考慮せず、電波が届かないエリアが発生する失敗です。コンクリート壁で50%減衰、金属製品で80%減衰します。

壁・金属製品による電波遮断の問題は以下の通りです。

  • 会議室で電波が届かない:コンクリート壁で50%減衰し電波強度が不足
  • 倉庫で接続できない:金属製品(金属棚・ロッカー)で80%減衰
  • サーバールームで接続不安定:金属扉・金属ラックで電波が遮断
  • トイレ・給湯室で接続切れ:配管・金属製品で電波が遮断

ケースによりますが、会議室が3部屋ある場合、各会議室に1台ずつAPを設置すると安定します。

失敗4:2.4GHz帯のみ使用で干渉発生

2.4GHz帯のみを使用し、電子レンジ・Bluetooth・隣接するWi-Fiと干渉して速度が低下する失敗です。5GHz帯を併用することで干渉を回避できます。

2.4GHz帯のみ使用による問題は以下の通りです。

  • 電子レンジ使用時に速度低下:2.4GHz帯と電子レンジの電波が干渉
  • Bluetoothと干渉:Bluetoothマウス・キーボード・ヘッドセットと干渉
  • 隣接するWi-Fiと干渉:隣のオフィスのWi-Fiとチャンネルが重複
  • 速度が不安定:干渉により速度が10〜100Mbpsの間で変動

失敗5:将来の増設を考慮せず後から追加工事

将来の増設を考慮せず、従業員が50名→100名に増加した際に、APを追加する工事で配線・電源確保に追加コストがかかる失敗です。

将来の増設を考慮しない問題は以下の通りです。

  • 配線工事が必要:LANケーブルを引き直す工事が必要
  • 電源確保が必要:AP用の電源(PoE給電)を確保する工事が必要
  • 追加コスト:工事費用が初期設計の1.5〜2倍かかる
  • 業務停止:工事期間中は該当エリアのWi-Fiが使えない

よくある質問

Q1. オフィスに必要なAP台数の基準は?

A1. 「面積基準(100㎡あたり1台)」「接続端末数基準(1台あたり20〜30台)」「利用目的基準(Web会議多用なら密度高め)」の3つです。

Q2. パナソニックの推奨台数は?

A2. 業務用途で1台あたり20〜30台以下、Web会議多用なら15台以下です。

Q3. 50名オフィスに必要なAP台数は?

A3. 面積200㎡・接続端末100台(PC50台+スマホ50台)なら、業務用途で3〜5台、Web会議多用なら6〜7台です。

Q4. 壁による電波減衰は?

A4. 木造壁で30%減衰、コンクリート壁で50%減衰、金属製品で80%減衰です。

Q5. よくある失敗は?

A5. 「台数不足で電波が届かない」「1台に端末集中で速度低下」「壁・金属製品による電波遮断を考慮せず」の3パターンです。

Q6. 2.4GHz帯と5GHz帯の使い分けは?

A6. 2.4GHz帯は障害物に強いが干渉しやすい、5GHz帯は速度が速いが障害物に弱いため、両方併用が推奨です。

Q7. 電波強度の目安は?

A7. -67dBm以上が快適、-70dBm以下は不安定です。

Q8. AP配置の注意点は?

A8. フロア中央ではなく、均等に分散配置し、各APの負荷を均等にします。

Q9. 将来の増設を考慮した設計は?

A9. 従業員が2倍になることを想定し、配線・電源を事前に確保します。

Q10. コムネットワークのサポート範囲は?

A10. 現地調査で電波強度測定・壁や障害物の配置確認・接続端末数・利用目的をヒアリングし、最適なAP台数と配置場所を提案します。

まとめ

オフィスに必要なAP台数は「面積基準(100㎡あたり1台)」「接続端末数基準(1台あたり20〜30台)」「利用目的基準(Web会議多用なら密度高め)」の3つの観点から判断します。単純な面積計算だけでは壁や障害物の影響で電波の死角が生まれるため、現地調査でしっかり確認することが大切です。

配置でよくある失敗は「台数不足」「1台に端末集中」「壁・金属製品による電波遮断を考慮せず」「2.4GHz帯のみ使用」「将来の増設を考慮せず」の5つ。パナソニック推奨は業務用途で1台あたり20〜30台以下、Web会議などリアルタイム通信が多い環境では15台以下が理想とされています。

一言で言うと、「面積・接続端末数・利用目的の3つを考慮し、現地調査で電波減衰を確認してAP台数と配置を決定すれば、全エリアで安定した通信を実現できる」ということ。迷っているならコムネットワークに相談してみてください。


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