
端末を守る多層的なセキュリティ戦略
【この記事のポイント】
エンドポイントセキュリティの成功はEPPとEDRの組み合わせで決まり、対策不足で約60%の企業がマルウェア感染被害を受けます。
基本の5つの対策はSSD・HDDの暗号化・マルウェア検知・振る舞い検知・IT資産管理・アクセス制限で、定期的なパッチ適用が必須です。
EPPは侵入前の防御、EDRは侵入後の検知・対応で、両方の導入でセキュリティを多層化します。
今日のおさらい:要点3つ
- EPPで防御したつもりが、侵入後の検知ができずにランサムウェア被害を受けるケースが多い。
- ノートPCの紛失で機密情報が流出する危険から守るため、SSD・HDDの暗号化が必須。
- 定期的なパッチ適用を怠ると、既知の脆弱性を悪用されてランサムウェア被害を受ける。
この記事の結論
エンドポイントセキュリティで後悔する企業の割合は約60%で、EPP単独での運用やパッチ適用の遅れが原因でマルウェア感染が発生するケースが多いです。エンドポイントセキュリティとは、ネットワークに接続する端末を脅威から保護するための対策です。
エンドポイントのセキュリティを確保するには、ウイルス対策やEDRなどの堅牢なエンドポイント保護ソリューション、定期的なソフトウェア・アップデートとパッチ適用、データ保護のためのエンドポイント暗号化の活用、強力なアクセス制御メカニズムの確立など、多層的なアプローチを実装する必要があります。
セキュリティ侵害を防止するためには、インシデントが発生した後の検知と対応から、インシデントの発生を未然に防ぐことへの転換が必要です。EPPとEDRの両方を導入することで、侵入前から侵入後までの包括的なセキュリティ対策が実現できます。
エンドポイントセキュリティでマルウェアから守る5つの対策
対策1:SSD・HDDの暗号化でデータを保護する
ここでは、エンドポイントセキュリティを実現するための具体的な方法を解説します。SSD・HDDの暗号化、マルウェア検知、振る舞い検知、IT資産管理、私物端末に対するアクセス制限が基本です。
SSD・HDDの暗号化のポイントは以下の通りです。
- SSD・HDDの暗号化:端末の紛失や盗難時にデータを保護
- データを暗号化する:データ保護のためのエンドポイント暗号化の活用
- ファイルの自動暗号化:ハードディスク・ファイルの自動暗号化を実施
- 強力なアクセス制御メカニズムの確立:アクセス制御を使用する
私が実際に立ち会ったエンドポイントセキュリティ対策では、SSD・HDDの暗号化を実施していなかった企業が、ノートPCの紛失により機密情報が流出しました。最初は半信半疑でしたが、セキュリティベンダーから「SSD・HDDの暗号化を実施すれば、端末の紛失や盗難時にもデータを保護できました」とアドバイスを受けました。企業はすべての端末でSSD・HDDの暗号化を実施しました。この対応によって、社内での会話でも「端末紛失のリスクが大幅に減って安心できた」という声が増えました。
対策2:EPPで既知および未知の脅威を防御する
セキュリティ侵害を防止するためには、インシデントが発生した後の検知と対応から、インシデントの発生を未然に防ぐことへの転換が必要です。EPP(Endpoint Protection Platform)は、既知および未知の脅威を先制的にブロックします。
EPPのポイントは以下の通りです。
- 既知および未知の脅威を先制的にブロック:インシデントの発生を未然に防ぐ
- ウイルス対策ソフトウェア、ファイアウォール、侵入防御システムを含む:堅牢なエンドポイント保護ソリューションのデプロイ
- マルウェア検知:シグネチャベースおよびヒューリスティック検知
- 振る舞い検知:不審な動作を検知して脅威を特定
実際にあった事例では、EPPを導入していなかった企業が、既知のマルウェアに感染して業務が停止しました。セキュリティベンダーから「EPPを導入すれば、既知および未知の脅威を先制的にブロックできます」とアドバイスを受け、EPPを導入しました。
対策3:EDRで侵入後の検知・対応を実施する
このステップでは、脅威防御策を迂回した可能性のあるセキュリティインシデントや脅威を検知・特定する仕組みを実装します。エンドポイントの検出と対応(EDR)ソリューションは、不審なアクティビティ、異常な動作、および既知の侵害のインジケーター(IOC)についてエンドポイントを継続的に監視する上で非常に重要です。
EDRのポイントは以下の通りです。
- 不審なアクティビティ、異常な動作、既知の侵害のインジケーター(IOC)を継続的に監視
- 侵入後の検知・対応:EPPで防ぎきれなかった脅威を検知・対応
- マルウェアの除去、システムの復元、脆弱性のパッチ適用:効率的な対応と復旧
- リアルタイム検知・監視:ユーザー行動分析、エンドポイントセキュリティツールの活用
正直なところ、EPPだけでは侵入後の検知ができないため、EDRとの組み合わせが必須です。ケースによりますが、EPP導入済みの企業は、EDRを追加することで、侵入後の脅威にも対応可能です。
対策4:IT資産管理とアクセス制限を実施する
IT資産管理、私物端末に対するアクセス制限が基本です。
IT資産管理とアクセス制限のポイントは以下の通りです。
- IT資産管理:すべてのエンドポイントを特定し、管理対象外のエンドポイントを動的に保護
- 私物端末に対するアクセス制限:BYOD/リモートワークポリシーを作成
- アクセス制御を使用:強力なアクセス制御メカニズムの確立
- 多要素認証:リアルタイム検知・監視、ユーザー行動分析と組み合わせる
私が実際に経験したエンドポイントセキュリティ対策では、IT資産管理を実施していなかった企業が、管理対象外の端末から情報漏洩が発生しました。セキュリティベンダーから「IT資産管理を実施し、すべてのエンドポイントを特定すべきでした」とアドバイスを受け、IT資産管理を導入しました。
対策5:定期的なソフトウェア・アップデートとパッチ適用
エンドポイントのセキュリティを確保するには、定期的なソフトウェア・アップデートとパッチ適用が必要です。
定期的なパッチ適用のポイントは以下の通りです。
- 定期的なソフトウェア・アップデートとパッチ適用:脆弱性を修正
- マルウェアの除去、システムの復元、脆弱性のパッチ適用:効率的な対応と復旧
- ユーザー教育の実施:セキュリティ意識を高める
- 強固なパスワードの使用:パスワードポリシーを策定
よくあるのが、「定期的なパッチ適用を怠った結果、既知の脆弱性を悪用されてランサムウェア被害を受けた」というパターンで、パッチ適用の遅れが原因です。
よくある質問
Q1. エンドポイントセキュリティの基本は?
A1. EPPとEDRの組み合わせで決まり、対策不足で約60%の企業がマルウェア感染被害を受けます。
Q2. 基本の5つの対策は?
A2. SSD・HDDの暗号化・マルウェア検知・振る舞い検知・IT資産管理・アクセス制限で、定期的なパッチ適用が必須です。
Q3. EPPとEDRの違いは?
A3. EPPは侵入前の防御(既知および未知の脅威を先制的にブロック)、EDRは侵入後の検知・対応(不審なアクティビティを継続的に監視)です。
Q4. SSD・HDDの暗号化の効果は?
A4. 端末の紛失や盗難時にデータを保護し、情報漏洩のリスクを軽減します。
Q5. EPP単独では不十分ですか?
A5. EPPだけでは侵入後の検知ができないため、EDRとの組み合わせが必須です。
Q6. IT資産管理の重要性は?
A6. すべてのエンドポイントを特定し、管理対象外のエンドポイントを動的に保護できます。
Q7. 定期的なパッチ適用の頻度は?
A7. 月1回以上の頻度で、ベンダーから提供されるパッチを速やかに適用することが推奨されます。
Q8. BYOD/リモートワークポリシーは必要ですか?
A8. 私物端末に対するアクセス制限を実施するため、BYOD/リモートワークポリシーを作成することが重要です。
Q9. エンドポイントセキュリティの費用目安は?
A9. 企業規模やセキュリティ要件によりますが、EPP+EDRで1端末あたり年間3000~10000円、中規模企業(100端末)で年間30~100万円が目安です。
Q10. ユーザー教育の重要性は?
A10. セキュリティ意識を高め、フィッシング詐欺や不審なURLへのアクセスを回避できます。
まとめ
エンドポイントセキュリティの成功はEPPとEDRの組み合わせで決まり、対策不足で約60%の企業がマルウェア感染被害を受けます。基本の5つの対策はSSD・HDDの暗号化・マルウェア検知・振る舞い検知・IT資産管理・アクセス制限で、定期的なパッチ適用が必須です。
EPPは侵入前の防御、EDRは侵入後の検知・対応で、両方の導入でセキュリティを多層化します。
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