
通信障害発生時に被害を最小化する実践的アクションガイド
【この記事のポイント】
- 障害時の初動対応は「影響範囲の確認」「関係者への連絡」「切り分け」「ログ確認」「暫定対応」の5つ。初動を誤ると復旧時間が2〜3倍に延びる
- 復旧までの正しい手順は「現象の記録→物理接続確認→再起動→設定確認→根本対策→再発防止策」の6ステップ。闇雲に再起動せず切り分けが重要
- コムネットワークでは24時間サポート体制で障害時の初動対応から根本対策まで対応
今日のおさらい:要点3つ
- 初動対応は「影響範囲の確認(全体か特定エリアか)」「関係者への連絡(社内周知・業者連絡)」「切り分け(物理・機器・設定)」「ログ確認(Syslog・SNMP)」「暫定対応(モバイルWi-Fi・LTE切替)」の5つ。初動で復旧時間が2〜3倍変わる
- 復旧手順は「現象の記録→物理接続確認→再起動(ルーター・スイッチ・端末の順)→設定確認(IPアドレス・VLAN)→根本対策(機器交換・設定変更)→再発防止策(ログ監視・冗長化)」の6ステップ
- NTT西日本の2025年9月通信障害はレイヤー2スイッチの設定ミスによるブロードキャストストームで復旧に5時間要した事例。コムネットワークでは24時間サポート体制で対応
この記事の結論
ネットワーク障害時の初動対応は、「影響範囲の確認(全体停止か特定エリアのみか)」「関係者への連絡(社内周知・業者への連絡)」「切り分け(物理接続・機器・設定のどこに問題があるか)」「ログ確認(ルーター・スイッチのエラーログ確認)」「暫定対応(業務継続のための一時的な措置)」の5つです。初動を誤ると復旧時間が2〜3倍に延びます。
復旧までの正しい手順は、「現象の記録→物理接続確認→再起動→設定確認→根本対策→再発防止策」の6ステップ。闇雲に再起動せず、切り分けが重要です。NTT西日本の2025年9月通信障害は、レイヤー2スイッチの設定ミスによるブロードキャストストームが原因で、復旧に5時間要しました。
一言で言うと、「初動で影響範囲を確認し暫定対応で業務を継続し、切り分けとログ確認で原因を特定して根本対策を実施すれば、復旧時間を最小化できる」ということです。
ネットワーク障害時の初動対応5ステップ
ステップ1:影響範囲の確認(全体停止か特定エリアのみか)
ネットワーク障害が発生したら、まず影響範囲を確認します。全体が停止しているのか、特定エリアのみか、何人が影響を受けているか、業務への影響度は致命的か軽微かを把握します。
影響範囲の確認項目は以下の通りです。
- 全体停止か特定エリアのみか:全フロアで停止しているか、会議室だけか
- 何人が影響を受けているか:従業員50名全員か、5名だけか
- 業務への影響度:基幹システムが使えず業務完全停止か、メールだけ遅いか
- 外部との通信:インターネットは使えるか、社内LANだけ停止しているか
正直なところ、影響範囲を確認せずに対応を始めると、優先順位を誤り、復旧時間が延びます。全体停止なら全力対応、特定エリアのみなら暫定対応で業務を継続しながら対処します。
ステップ2:関係者への連絡(社内周知・業者への連絡)
影響範囲を確認したら、関係者に連絡します。社内周知メール・Slack通知・業者への電話連絡・復旧見込み時刻の伝達を行います。
関係者への連絡内容は以下の通りです。
- 社内周知メール:「現在ネットワーク障害が発生しています。復旧見込みは13時です」
- Slack通知:リアルタイムで状況を更新
- 業者への電話連絡:SLA契約がある場合は即座に連絡
- 復旧見込み時刻の伝達:「現在調査中、30分以内に復旧見込み」など
実は、連絡を怠ると、従業員が各自で再起動を繰り返し、状況が悪化します。「現在対応中です」と伝えるだけで、無駄な問い合わせが減ります。
ステップ3:切り分け(物理接続・機器・設定のどこに問題があるか)
障害の原因がどこにあるか切り分けます。物理接続(LANケーブル断線)、機器(ルーター故障)、設定(VLAN設定ミス)のどこに問題があるかを特定します。
切り分けの手順は以下の通りです。
- 特定端末のみか全体か:1台だけ繋がらないなら端末側の問題
- 有線は繋がるが無線は繋がらない:無線APの問題
- インターネットは使えるが社内LANは使えない:VLAN設定・ルーティングの問題
- 特定時間帯だけ遅い:帯域幅不足・回線混雑の問題
よくあるのが、「LANケーブルが抜けているだけ」というケース。物理接続を最初に確認すると、10秒で解決することもあります。
ステップ4:ログ確認(ルーター・スイッチのエラーログ確認)
ルーター・スイッチのエラーログを確認します。Syslog・SNMPトラップでエラーメッセージを確認し、原因を特定します。
ログ確認で見るべきポイントは以下の通りです。
- エラーメッセージ:「Interface down」「Loop detected」「Broadcast storm」など
- 発生時刻:障害発生時刻と一致するログを探す
- 頻度:同じエラーが何回発生しているか
- 関連機器:どのポートでエラーが発生しているか
ケースによりますが、ログを見ると「Loop detected」と表示され、ループが原因と即座に特定できます。ログがないと原因特定に数時間かかります。
ステップ5:暫定対応(業務継続のための一時的な措置)
根本対策の前に、業務継続のための暫定対応を実施します。モバイルWi-Fi貸出・LTE回線への切り替え・Web会議の延期などで、重要業務を継続します。
暫定対応の例は以下の通りです。
- モバイルWi-Fi貸出:基幹システムにアクセスする5名にモバイルWi-Fiを貸出
- LTE回線への切り替え:スマホのテザリングで一時的に対応
- Web会議の延期:復旧まで会議を延期
- 代替拠点での業務:別の拠点で業務を継続
復旧までの正しい手順6ステップ
手順1:現象の記録(発生時刻・影響範囲・エラーメッセージ)
障害対応の第一歩は、現象を正確に記録することです。発生時刻・影響範囲・エラーメッセージ・作業内容をすべて記録します。
記録する内容は以下の通りです。
- 発生時刻:2026年5月2日 12時30分
- 影響範囲:3階フロア全体(従業員30名)
- エラーメッセージ:「ネットワークに接続できません」
- 作業内容:ルーター再起動実施→改善せず→スイッチ再起動実施→復旧
記録がないと、同じ障害が再発した際に原因特定に時間がかかります。
手順2:物理接続確認(LANケーブル挿さっているか)
物理接続を確認します。LANケーブルが挿さっているか、ランプが点灯しているか、断線・接触不良がないかを確認します。
物理接続確認のポイントは以下の通りです。
- LANケーブルが挿さっているか:清掃時に抜けていることがある
- ランプが点灯しているか:Linkランプが点灯していればケーブルは接続されている
- 断線・接触不良:ケーブルを交換して確認
- ケーブルの規格:Cat5(100Mbps上限)ではなくCat6(1Gbps対応)か
手順3:再起動(ルーター・スイッチ・端末の順に再起動)
物理接続に問題がなければ、再起動します。ルーター・スイッチ・端末の順に再起動し、同時再起動はNGです。
再起動の手順は以下の通りです。
- ルーター再起動:電源OFF→30秒待機→電源ON→起動完了まで2〜3分待機
- スイッチ再起動:ルーター起動完了後にスイッチを再起動
- 端末再起動:ネットワーク機器の再起動完了後に端末を再起動
- 同時再起動はNG:起動順序が狂い正常に起動しない
手順4:設定確認(IPアドレス・VLAN・ループ防止機能)
再起動しても改善しない場合は、設定を確認します。IPアドレス・VLAN・ループ防止機能・DHCP設定を確認します。
設定確認のポイントは以下の通りです。
- IPアドレス競合:同じIPアドレスを2台が使用していないか
- VLAN設定ミス:TrunkポートとAccessポートの設定ミス
- ループ防止機能:STP・Storm Control・Loop Detectionが有効か
- DHCP設定:DHCP範囲が適切か
手順5:根本対策(機器交換・設定変更・回線見直し)
原因を特定したら、根本対策を実施します。機器交換・設定変更・回線見直し・ファームウェア更新を行います。
根本対策の例は以下の通りです。
- 機器交換:5年以上使用しているルーターを最新機種に交換
- 設定変更:VLAN設定を修正・ループ防止機能を有効化
- 回線見直し:IPv4 PPPoE→IPv6 IPoEに切り替え
- ファームウェア更新:セキュリティアップデートを適用
手順6:再発防止策(ログ監視・冗長化・定期点検)
根本対策の後は、再発防止策を実施します。ログ監視・冗長化・定期点検・手順書整備を行います。
再発防止策の例は以下の通りです。
- ログ監視:Syslog・SNMPトラップでエラーを自動検知
- 冗長化:ルーター・回線を2重化し障害時も業務継続
- 定期点検:月1回ログ確認・年1回機器点検
- 手順書整備:障害対応手順書を作成し共有
よくある質問
Q1. ネットワーク障害時の初動対応は?
A1. 「影響範囲の確認」「関係者への連絡」「切り分け」「ログ確認」「暫定対応」の5つです。初動を誤ると復旧時間が2〜3倍に延びます。
Q2. 復旧までの正しい手順は?
A2. 「現象の記録→物理接続確認→再起動→設定確認→根本対策→再発防止策」の6ステップです。
Q3. 再起動の正しい手順は?
A3. ルーター・スイッチ・端末の順に再起動します。同時再起動はNGです。
Q4. よくある失敗は?
A4. 「闇雲に再起動し原因が特定できず復旧に6時間」「影響範囲を確認せず暫定対応もせず業務が完全停止」「ログを確認せず根本原因が不明なまま同じ障害が翌週再発」の3パターンです。
Q5. 暫定対応の例は?
A5. モバイルWi-Fi貸出・LTE回線への切り替え・Web会議の延期・代替拠点での業務継続の4つです。
Q6. ログで確認すべきポイントは?
A6. エラーメッセージ・発生時刻・頻度・関連機器の4つです。
Q7. NTT西日本の2025年9月通信障害の原因は?
A7. レイヤー2スイッチの設定ミスによるブロードキャストストームで、復旧に5時間要しました。
Q8. 切り分けの手順は?
A8. 「特定端末のみか全体か」「有線は繋がるが無線は繋がらないか」「インターネットは使えるが社内LANは使えないか」の3つを確認します。
Q9. 再発防止策は?
A9. ログ監視・冗長化・定期点検・手順書整備の4つです。
Q10. コムネットワークのサポート範囲は?
A10. 24時間サポート体制で障害時の初動対応から根本対策まで対応します。
まとめ
ネットワーク障害時の初動対応は「影響範囲の確認」「関係者への連絡」「切り分け」「ログ確認」「暫定対応」の5つ。初動を誤ると復旧時間が2〜3倍に延びるため、最初の判断と動き出しがその後の復旧スピードを大きく左右します。
復旧までの正しい手順は「現象の記録→物理接続確認→再起動→設定確認→根本対策→再発防止策」の6ステップ。闇雲に再起動するのではなく、切り分けと記録を意識することが、根本原因の特定と再発防止につながります。NTT西日本の2025年9月通信障害のように、設定ミスによるブロードキャストストームで5時間も復旧に要した事例もあるため、油断は禁物です。
一言で言うと、「初動で影響範囲を確認し暫定対応で業務を継続し、切り分けとログ確認で原因を特定して根本対策を実施すれば、復旧時間を最小化できる」ということ。迷っているならコムネットワークに相談してみてください。
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