
法人向けWi-Fi構築の手順とトラブルを防ぐ設計のポイント
【この記事のポイント】
- 社内Wi-Fi構築は「現状調査→設計→機器選定→設置→動作確認」の5ステップが基本。適切な設計なしで機器を増やすと逆に不安定化する
- 安定化のコツは「AP配置の最適化(20〜30m間隔)」「チャネル設定(干渉回避)」「Wi-Fi6導入(同時接続4倍改善)」の3点
- コムネットワークではコンサルティングから設計・構築・運用まで一貫対応。総務省ガイドラインに準拠したセキュリティ設計で安心
今日のおさらい:要点3つ
- 社内Wi-Fi構築は「①現状調査(接続台数・利用場所)」「②要件定義・設計(同時接続数・速度)」「③ネットワーク構成図作成・機器選定」「④セキュリティ設定」「⑤設置・動作確認」の5ステップが基本。適切な設計なしで機器を増やすと電波干渉で逆に不安定化する
- 安定化のコツは「AP配置の最適化(20〜30m間隔・見通しの良い高い位置)」「チャネル設定(2.4GHz帯は1/6/11ch、5GHz帯は36/48/149ch推奨)」「Wi-Fi6導入(従来比1.4倍高速・同時接続4倍改善)」の3点
- 総務省「無線LANセキュリティガイドライン」では、WPA3暗号化・SSID分離・不正アクセス防止が必須。コムネットワークではコンサルティングから設計・構築・運用まで一貫対応し、現場の「困った」を笑顔に変える技術力を提供
この記事の結論
社内Wi-Fiを安定させるには、「現状調査(接続台数・利用場所)」「要件定義・設計(同時接続数・速度)」「ネットワーク構成図作成・機器選定」「セキュリティ設定」「設置・動作確認」の5ステップで構築することが基本です。適切な設計なしで機器を増やすと、電波干渉で逆に不安定化します。安定化のコツは、「AP配置の最適化(20〜30m間隔・見通しの良い高い位置)」「チャネル設定(2.4GHz帯は1/6/11ch、5GHz帯は36/48/149ch推奨)」「Wi-Fi6導入(従来比1.4倍高速・同時接続4倍改善)」の3点です。総務省「無線LANセキュリティガイドライン」では、WPA3暗号化・SSID分離・不正アクセス防止が必須とされています。
しかし「社内Wi-Fiが遅い・つながらない」「どこから手をつければいいかわからない」という声も多く、夜中にスマホで何度も「社内Wi-Fi 構築方法」と検索し、翌朝も答えが見つからないまま溜息をつく担当者が少なくありません。実際、社内Wi-Fiのトラブルで最も多いのは「AP配置が不適切」「チャネル設定が重複」「接続台数が想定を超えた」の3パターンです。
一言で言うと、「適切な設計と機器選定があれば、社内Wi-Fiは安定して快適に使える」ということです。
社内Wi-Fi構築の5ステップ
ステップ1:現状のネットワークを調査する
社内Wi-Fi構築の第一歩は、現状のネットワーク環境を調査することです。環境の変更にはトラブルがつきものであり、現状を把握せずに機器を増やすと、電波干渉や設定ミスで逆に不安定化します。
調査すべき項目は以下の通りです。
- 接続台数:現在何台の端末がWi-Fiに接続しているか
- 利用場所:オフィスのどのエリアでWi-Fiを使うか
- 利用目的:Web会議、クラウドサービス、メール、ファイル転送など
- 現在の問題点:速度が遅い、つながらないエリアがある、切れやすいなど
正直なところ、この調査を省略して「とりあえず機器を増やせば改善するだろう」と考えるケースが多いのですが、これが最も多い失敗パターンです。
ステップ2:要件を整理し、ネットワークを設計する
現状調査が終わったら、要件を整理してネットワークを設計します。同時接続数、必要な通信速度、セキュリティレベルなどを明確にしましょう。
設計時に決めるべき項目は以下の通りです。
- 同時接続台数:ピーク時に何台の端末が接続するか(Wi-Fi6なら従来の4倍改善)
- 通信速度:Web会議なら10Mbps以上、大容量ファイル転送なら100Mbps以上が目安
- セキュリティ:WPA3暗号化、SSID分離(ゲスト用・社員用)、不正アクセス防止
- 拡張性:今後3〜5年で端末が何台増えるか
実は、無線LAN市場は2025年に142億2,000万米ドルと評価され、2026年には166億7,000万米ドルに成長し、CAGR19.33%で推移すると予測されています。企業のWi-Fi需要は今後も拡大し続けます。
ステップ3:ネットワーク構成図を作成し、機器を選定する
要件が固まったら、ネットワーク構成図を作成し、機器を選定します。家庭用Wi-Fiルーターと法人用では、同時接続台数・管理機能・セキュリティレベルが大きく異なります。
法人向け機器選定のポイントは以下の通りです。
- Wi-Fi6対応:最大通信速度9.6Gbps(Wi-Fi5は6.9Gbps)で、1.4倍高速化
- 同時接続台数:50台以上に対応(家庭用は10〜20台が限界)
- 管理機能:複数APの一元管理、ログ取得、帯域制御
- セキュリティ:WPA3標準対応、ゲストSSID分離、MACアドレスフィルタリング
ケースによりますが、Wi-Fi6なら多台数を同時接続しても通信の順番待ちが発生せず、混雑した環境下でも従来より平均で4倍も通信速度が向上します。
ステップ4:機器を購入し、セキュリティ設定をする
機器を購入したら、セキュリティ設定を行います。総務省「無線LANセキュリティガイドライン」では、WPA3暗号化・SSID分離・不正アクセス防止が必須とされています。
セキュリティ設定の項目は以下の通りです。
- 暗号化方式:WPA3(WPA2より強力)
- SSID設定:社員用・ゲスト用で分離
- パスワード:16文字以上・英数字記号混在
- MACアドレスフィルタリング:登録端末のみ接続許可
総務省では、安全なWi-Fiの利用・提供のために必要なセキュリティ対策等に関する理解を深めてもらうことを目的として「Wi-Fi利用者向け 簡易マニュアル」および「Wi-Fi提供者向け セキュリティ対策の手引き」を策定・公表しています。
ステップ5:実際に設置し、配線や動作を確認する
最後に、機器を設置して配線と動作を確認します。AP(アクセスポイント)の配置は、電波強度と干渉を考慮して決めます。
設置時のポイントは以下の通りです。
- 配置:オフィスの中央・見通しの良い高い位置・20〜30m間隔
- チャネル設定:2.4GHz帯は1/6/11ch、5GHz帯は36/48/149chで干渉回避
- 電波出力:強すぎると干渉、弱すぎると届かない。最適な出力に調整
- 動作確認:全エリアで速度測定(目安:10Mbps以上)
よくあるのが、「APを増やせば改善する」と考えて設置間隔を無視するケース。これが電波干渉を引き起こし、逆に不安定化する原因になります。
社内Wi-Fiを安定させる3つのコツ
コツ1:AP配置の最適化(20〜30m間隔)
APの配置は、社内Wi-Fiの安定性を左右する最重要ポイントです。オフィスの中央や見通しのよい高い位置に設置し、周囲に遮蔽物がないか確認しましょう。
AP配置の最適化ポイントは以下の通りです。
- 設置間隔:20〜30m間隔(電波の重なりすぎを防ぐ)
- 高さ:天井から50cm〜1m下が理想
- 障害物:金属製キャビネット・コンクリート壁を避ける
- 電子レンジ:2.4GHz帯と干渉するため5m以上離す
ある大手企業では、接続端末の増加に比例して無線LANの速度低下が発生していました。対策として必要十分な台数のAPが増設されており、APの配置やチャネル設定も設計段階で適切な対応が取られていましたが、様々な対応を試みたものの、長らく状況は改善されませんでした。原因は、AP間の電波出力が強すぎて干渉していたためでした。
コツ2:チャネル設定(干渉回避)
チャネル設定は、電波干渉を防ぐための重要な設定です。2.4GHz帯は1/6/11ch、5GHz帯は36/48/149chで設定すると、干渉を最小限に抑えられます。
チャネル設定の最適化ポイントは以下の通りです。
- 2.4GHz帯:1/6/11chのみ使用(他のchは干渉)
- 5GHz帯:36/48/149chを優先(52〜144chは気象レーダーと干渉の可能性)
- チャネル幅:20MHzが安定(40MHzは高速だが干渉リスク増)
- 自動調整:AP管理ソフトで自動最適化
アクセスポイントを複数置く場合は、最適なチャネルを選択し、電波強度を適切に設定することが重要です。アクセスポイントの周辺に同じ周波数やチャネルを使う機器があると、無線の干渉が発生し、接続が不安定になったり通信速度の低下が起こります。
コツ3:Wi-Fi6導入(同時接続4倍改善)
Wi-Fi6は、従来比1.4倍高速(最大9.6Gbps)で、同時接続時の安定性が4倍改善します。多台数を同時接続しても通信の順番待ちが発生しないため、Web会議やクラウドサービスの利用が快適になります。
Wi-Fi6導入のメリットは以下の通りです。
- 高速化:最大9.6Gbps(Wi-Fi5は6.9Gbps)で1.4倍高速
- 同時接続:OFDMA技術で順番待ち解消・4倍改善
- セキュリティ:WPA3標準対応で強力な暗号化
- 省電力:TWT技術でデバイスのバッテリー消費削減
「また騙されるんじゃないか」と警戒する気持ちもわかりますが、Wi-Fi6は有線LAN並みに高速で多台数を同時接続していても安定性が高く、最新のWi-Fiセキュリティ規格に標準対応しています。
よくある失敗と対策
失敗1:設計なしで機器を増設した
「Wi-Fiが遅いからAPを増やせば改善する」と考えて、設計なしで機器を増設したケース。APの配置やチャネル設定が不適切だと、電波干渉で逆に不安定化します。
対策:現状調査→設計→機器選定→設置→動作確認の5ステップを必ず踏む。
失敗2:家庭用ルーターを使用した
コストを抑えるために家庭用Wi-Fiルーターを使用したケース。家庭用は同時接続台数が10〜20台が限界で、法人用の管理機能・セキュリティレベルもありません。
対策:法人向けWi-Fi6対応機器を選定し、50台以上の同時接続・一元管理・WPA3対応を確保する。
失敗3:セキュリティ設定を省略した
「社内だけだから大丈夫」と考えて、セキュリティ設定を省略したケース。不正アクセスや情報漏洩のリスクが高まります。
対策:総務省「無線LANセキュリティガイドライン」に準拠し、WPA3暗号化・SSID分離・不正アクセス防止を実施する。
よくある質問
Q1. 社内Wi-Fi構築の手順は?
A1. 「①現状調査」「②要件定義・設計」「③ネットワーク構成図作成・機器選定」「④セキュリティ設定」「⑤設置・動作確認」の5ステップです。
Q2. 安定化のコツは?
A2. 「AP配置最適化(20〜30m間隔)」「チャネル設定(干渉回避)」「Wi-Fi6導入(同時接続4倍改善)」の3点です。
Q3. Wi-Fi6のメリットは?
A3. 最大9.6Gbps(1.4倍高速)・同時接続4倍改善・WPA3標準対応・省電力です。
Q4. APの最適な配置は?
A4. オフィスの中央・見通しの良い高い位置・20〜30m間隔・障害物を避けることです。
Q5. チャネル設定の推奨は?
A5. 2.4GHz帯は1/6/11ch、5GHz帯は36/48/149chです。
Q6. 家庭用と法人用の違いは?
A6. 法人用は同時接続50台以上・一元管理・WPA3対応で、家庭用は10〜20台が限界です。
Q7. セキュリティ設定の必須項目は?
A7. WPA3暗号化・SSID分離・16文字以上パスワード・MACアドレスフィルタリングです。
Q8. よくある失敗は?
A8. 「設計なしで機器増設」「家庭用ルーター使用」「セキュリティ未設定」の3パターンです。
Q9. 総務省のガイドラインは?
A9. 「無線LANセキュリティガイドライン」でWPA3暗号化・SSID分離・不正アクセス防止が推奨されています。
Q10. コムネットワークのサポート範囲は?
A10. コンサルティングから設計・構築・運用まで一貫対応します。
まとめ
社内Wi-Fi構築は「現状調査→設計→機器選定→設置→動作確認」の5ステップが基本です。この流れを踏まずに機器だけ増やすと、電波干渉でかえって不安定化してしまいます。
安定化のコツは3つ。AP配置を20〜30m間隔で最適化すること、チャネル設定で干渉を回避すること、そしてWi-Fi6を導入して同時接続性能を4倍改善することです。よくある失敗は「設計なしで機器増設」「家庭用ルーター使用」「セキュリティ未設定」の3パターンで、これらを避けるだけでトラブルは大きく減らせます。
セキュリティ面では、総務省「無線LANセキュリティガイドライン」に準拠し、WPA3暗号化・SSID分離・不正アクセス防止を実施することが必須です。
一言で言うと、「適切な設計と機器選定があれば、社内Wi-Fiは安定して快適に使える」ということ。迷っているならコムネットワークに相談してみてください。現場の「困った」を笑顔に変える技術力+提案力+解決力で、コンサルティングから設計・構築・運用まで一貫サポートします。
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